【燃費とエンジン保護の両立?】10万キロを超えた車に低粘度エンジンオイルは使えるのか?

【燃費とエンジン保護の両立?】10万キロを超えた車に低粘度エンジンオイルは使えるのか?

走行距離が10万キロを超えた愛車を見ると少し不安になりますよね。

「そろそろエンジンオイルの粘度を上げたほうがいいかな?」「低粘度系のエンジンオイルはもう無理なのか」と考えてしまうこともあるかもしれません。

ネット記事やカー用品店でも「10万キロを超えたら低粘度オイルはやめたほうがいい」という言葉をよく目にするのではないでしょうか?結論から言うと10万キロを超えた車体だからといって「低粘度系のエンジンオイルを入れてはダメ」になるわけではありません。

今愛車の走行距離を見てみたらもう10万キロ超えてるんだけど…低粘度の0W-20とか入れたらエンジン壊れないかな?
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
実はその不安すごく多いんだ。でも“走行距離だけ”で判断する必要はないよ。下記ではその考え方について詳しく解説していくね

大事なのは数字ではなく「車の状態や使い方」や「オイル交換のタイミング」です。

わかりやすく言えば車は人間の体に似ています。年齢や移動距離だけで健康状態を判断できないのと同じで走行距離10万キロは単なる目安に過ぎません。大切なのはオイルの減り方、エンジン音の変化、振動の増減。こうした「小さなサイン」を見逃さないこと。

小さな異変に気づいてあげることが安全に低粘度オイルを使い続けるためのポイントです。10万キロという数字に振り回されるのではなく車の状態を正しく見極めていきましょう。

なぜ10万キロ超えで低粘度オイルが敬遠されるのか

エンジン摩耗と油膜の関係について

低粘度エンジンオイルはエンジン内部の摩擦を減らすさらっとしたオイルです。

そのため燃費が向上し、冬の朝でもエンジンが軽やかに回るのでドライバーにとても優しいエンジンオイルとして知られています。しかし油膜が薄いため年式が古く摩耗したエンジンでは保護力が不十分になる場合があるというイメージが広まりました。特に90年代以前の古い設計の車では部品間の隙間が広く「低粘度オイルでは摩耗を防ぎきれなかった」こともあり「10万キロを超えたら低粘度エンジンオイルは非推奨?」という噂が出てきました。

昔の車でダメだったって話が今の車にも当てはまるってこと??
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
そこが誤解されやすい点だね。設計思想もオイル性能も今は別物なんだよ

実際に古い車では油膜が薄いと金属同士が直接触れ、微細な摩耗が進むケースがあります。

この状態が続くと振動や異音の原因となり最終的にはエンジン寿命にも影響するわけです。そんな背景から「低粘度オイルは過走行車に不向き」という考えが定着していきました。

現代車との違いと低粘度オイルの誤解

最近の車はエンジン部品の精度がとても高く、最初から低粘度エンジンオイルを使うことを前提に設計されているケースも少なくありません。そのため昔の車で言われていた「低粘度オイルはエンジンに悪い」という感覚をそのまま最新の車に当てはめる必要はありません。

またエンジンオイル側の進化もあり、さらっとした低粘度系エンジンオイルでも十分な油膜が保たれ、摩耗のリスクを抑えながら燃費と性能を両立できる商品も存在しています。

走行距離だけで判断してはいけない

でも10万キロってやっぱり一つの区切りじゃないの?
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
区切りではあるけど“判断材料の一部”でしかないよ

愛車のトータル走行距離はあくまで簡単な目安

10万キロという数字は1つの節目なのでどうしても「もう古い車」という印象を持ってしまいますよね。しかし実際にエンジンオイルを選ぶ際の判断材料としては不十分です。

重要なのは「そのエンジンがどの粘度を前提に設計されているか」と「現在の状態」。新車時から0W-20指定でオイル消費も少なく始動音や振動に変化がなければ10万キロを超えても低粘度エンジンオイルは問題なく使えます。つまり、もっとも大切なのは現状ですね。

そういった意味で言えば走行距離だけで粘度を変えるのは年齢だけで健康状態を判断して無理な運動をするようなものに近いかもしれません。エンジンのアイドリング音、振動、オイルの減り方。こうした小さな変化を観察することで適切なオイル選びが可能になります。

走行距離だけで粘度を変えるリスク

もし愛車の「トータル走行距離だけを理由」に高粘度エンジンオイルに切り替えてしまうと燃費が悪化したり、冷え込んだ冬時期(特に朝)の始動性が落ちることがあります。

さらに粘度が上がることでエンジン内部の摩擦が増えるケースもあり長期的にはエンジンに余計な負担がかかりやすいです。そういった部分も含めて数字だけに頼らずオイルの状態やエンジンの変化を基準に判断することが10万キロ超えの車でも安全に走らせる秘訣です。

低粘度エンジンオイルを使い続けやすい車の特徴

エンジン内部の状態が安定している車

低粘度系のエンジンオイルを継続して使える車には共通点があります。

じゃあ自分の車が大丈夫かどうかどこを見ればいいのかな?
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
オイルの減り・音・振動。この3つを見るだけでも判断しやすくなるよ

「オイル交換の度に量がほぼ減らない」「朝一の始動音が静かで振動も少ない」「街乗り中心で高回転や高負荷の走行が少ない」こうした条件の車は低粘度オイルに適しています。

普段からの使い方も1つのポイントになる

たとえば日常的な走行が「通勤や買い物中心」で、週末だけ長距離を走る車はエンジンへの負担が少ないため低粘度エンジンオイルでも問題ないことが多いです。街乗り中心で使っている車は「高回転域をあまり使わない」ので油膜が薄くても摩耗が進みにくく10万キロを超えても無理に粘度を上げる必要はありません。普段の使い方が管理の基準になります。

注意したいケースとありがちな失敗

オイル交換で気をつけておきたいサインとは?

エンジンオイルで注意したいのは「オイルの減りが早くなった」「エンジン音が以前より大きくなった」「振動が増えた」といった愛車の変化です。この状態で低粘度エンジンオイルを使い続けていると油膜不足により摩耗や振動が進む可能性が出てきます。特に長距離運転や重い荷物を積むことが多い場合は油膜不足の影響が出やすいので注意が必要です。

高粘度オイルへの切り替えは見極めが肝心

「低粘度オイルが古くなったから」という理由で車の状態を十分に確認せずに高粘度オイルへ切り替えると、油圧や抵抗が変わってしまい燃費や始動性が悪化することがあります。

わかりやすく言えば「軽い風邪の諸症状なのにいきなり強い薬を飲むようなもの」に近いですね。現代車とはいえ10万キロを超えた車では粘度を段階的に見直すのが安全です。

現場で多い“ちょうどいい粘度調整”

1段階上げるだけでも効果は大

変えるなら一気に10W-40とかの方が安心じゃない?
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
現場では逆だよ。“少しだけ変える”のが一番トラブルが少ないんだ

車整備の現場では極端に粘度を上げるよりも1段階だけ上げる調整が一般的です。

たとえば現在「0W-20」を入れているなら「5W-30」。または「5W-20」なら「5W-30」。このように少しだけ変えることで油膜を厚くしつつ燃費や始動性も大きく損ないません。

少し言い方を変えるとエンジン負担を最小限に抑えながら安心感を得られる方法ですね。

なるべく愛車の声を聞きながら調整する

愛車の走行距離が10万キロを超えてこのまま低粘度エンジンオイルを使うべきかで不安を感じたときは上記でお伝えした通り1段階だけの調整は現実的で安全な選択です。

なるべく大きな変更はせず焦らずエンジンの状態に応じて調整することを心がけましょう。

粘度を1段階上げるという程度であれば燃費も大きく変わらずかつエンジン保護の面も両立することができます。健康診断の結果を見ながら生活習慣を改善するような感覚ですね。

低粘度エンジンオイルは「卒業」するものではない

走行距離(10万キロ)だけでは判断しない

低粘度系エンジンオイルは「新車向け」「燃費重視でエンジンに悪い」と誤解されがちですが必ずしもそうではありません。現在のエンジン状態や走行環境に合っていれば十分な保護性能を発揮してくれます。高品質オイルを選ぶことは必須ですがオイルの消費量やエンジン音、振動の変化を確認しながら判断することがエンジンを良い状態に保つポイントですね。

車は単なる機械ではなくあなたのパートナー

車の状態は「走行距離だけ」では判断できません。通勤中心か長距離走行かオイル交換などのメンテナンス状況によってエンジンのコンディションは大きく変わるからです。

普段からエンジン音の変化や振動、エンジンオイルの減り具合などを確認しながら数字だけに頼らず状態を見て判断することが10万キロを超えても快適に走らせるコツになります。

数字に振り回されすぎて疲れた…
見習いさん
見習いさん
JDA
JDA
車の声を聞けるようになるとオイル選びも怖くなくなるよ!

まとめ

10万キロを超えたから低粘度エンジンオイルはダメという単純な話ではありません。

年式、状態、使い方によって正解は変わります。迷ったときは極端に振らず1段階だけ粘度を調整して様子を見ることが重要です。愛車の声に耳を傾け日常の走り方に合ったオイルを選ぶことができれば10万キロを超えても快適に愛車を走らせることが可能です。

もし走行距離が増えてきて粘度に困ったら1段階の調整を考えてみてはいかがでしょうか?

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