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中古欧州車のエンジン性能を保つ!C3規格エンジンオイルで出来るメンテナンス術【初心者向け】
中古のBMWやメルセデス、アウディなど欧州車を手に入れたばかりの方にとって「エンジンの調子をなるべく良い状態で保ちたい」というのは共通の願いではないでしょうか?
そんな方にまず覚えておいてほしいのが“エンジンオイル交換”の大切さです。特に「C3規格」のエンジンオイルを選ぶことはエンジンを守る上でとても有効な方法の1つなんです。
そもそもC3規格って何?
「C3」はヨーロッパの自動車業界団体(ACEA)が定めたエンジンオイル規格の1つです。特に欧州車向けに開発された高性能オイルで省燃費性と環境へのやさしさ、そしてエンジン内部の保護性能をバランスよく備えています。以前に別の記事で補足させていただきましたよね。
このC3規格のオイルは、エンジンの内部にある触媒(DPFや三元触媒)を傷つけにくく、エンジンをスムーズに回しながら排気ガスもきれいに保てるのが特徴です。特に中古の欧州車のように、ある程度走行距離を重ねたエンジンにはぴったりのオイルと言えるでしょう。
なぜ中古欧州車にC3オイルが合っているの?
欧州車のエンジンはもともと高性能で精密につくられている分、エンジン内部の汚れやオイルの劣化による影響を受けやすい傾向があります。中古車ではすでに前のオーナーの使い方によって多少の「汚れや劣化が進んでいるといった状況」もあるはずですよね。
そんな時にC3規格のオイルを使うとエンジン内にたまりやすいススやスラッジ(汚れ)を抑え、部品の摩耗や金属の焼きつきを防いでくれます。特にDPF付きのディーゼル車などはオイルの選び方ひとつで排気システムの詰まりや燃費の悪化を防ぐことにもつながります。
少し言い方を変えると「C3対応」のエンジンオイルは、ただエンジンを「動かす」ためのものではなくあなたの愛車を「守る」ための重要な選択でもあるわけです。
オイル交換はどのくらいのペースで?
欧州車ではメーカーが「ロングライフオイル(長持ちする)」としてC3オイルを推奨していることも多く、1万km毎など交換の間隔が非常に長く設定されているケースもあります。
人によっては「そんなに頻繁に替える必要あるの?」と思うかもしれませんが、エンジンオイルは走らなくても時間とともに劣化していきます。中古の欧州車であればだいたい5,000〜6,000kmごと、あるいは半年に一度のエンジンオイル交換を目安にすると安心ですね。
高速道路など長距離を走る機会が多い人は少し間隔を伸ばせることもありますが、基本的には「距離」よりも「時間」で管理する方がエンジンにはやさしいです。あまり乗らなかったとしても目安としては「半年に1度のペースはキープ」しておきましょう。
特に日本では信号が多いためエンジンオイルが十分に温まりにくいので5,000〜6,000km毎でのオイル交換がおすすめです。距離に関わらず前もったエンジンオイル交換がベスト。
どんなC3オイルを選べばいい?
C3と言ってもメーカーや車種ごとに「認証」が異なる場合があります。たとえばBMWなら「Longlife-04」、メルセデスなら「MB 229.51」といったように、それぞれのメーカーが推奨する基準があるという意味ですね。
欧州車向けC3オイルとして共通規格で作成されているオイルもいくつか種類があるので、初心者の方であれば、カー用品店や整備工場で「C3規格で、○○(車種名)に適合するオイルをお願いします」と伝えれば、適切なオイルを選んでもらえるので安心です。
オイル交換って自分で出来るの?
慣れた人であれば自分でオイル交換をするのも楽しい作業のひとつですが「C3」エンジンオイルは粘度が高めでエンジン保護性能に優れている分より正確な作業が求められます。
また人によっては車体を持ち上げてドレンボルトを外し、廃油をしっかり処理するという工程は、工具や知識がないと少しハードルが高いかもしれません。初心者の方であれば、最初はディーラーや整備工場(近くの町工場等)にお願いするのがおすすめです。
特に欧州車は車種によってドレン位置やオイル量が異なるためプロに任せた方が確実で安全です。もし自信がなければ商品を持ち込んで作業だけはプロに任せてしまうのがベスト。
フィルター交換も忘れずに!
仮にエンジンオイルだけを新しくしてもそのオイルを通すフィルターが未交換で古いままだとすぐにオイルが汚れてしまいます。オイル交換の際には、必ず「オイルフィルター(エレメント)」も同時交換するようにしましょう。オイル性能をしっかり発揮させる基本です。
C3オイルは中古欧州車を長く楽しむカギ
欧州車のエンジンは高品質なオイルを使い定期的にメンテナンスをすることで、本来の性能を長く保つことができます。C3規格のエンジンオイルは過酷な条件を乗り越えて生まれたエンジンにとって信頼できる“ベストパートナー”。安心と性能を両立する心強い存在です。
中古車だからこそメンテナンスのひとつひとつが大切になります。特別なことをしなくても半年に一度C3エンジンオイルで丁寧にケアするだけで愛車の調子はぐっと良くなります。
今後もあなたの大切な愛車(欧州車)との付き合いを、長く気持ちよく続けていくために。まずは愛車に合った「失敗しないエンジンオイル選び」から始めてみませんか?

日本発の中古車輸出企業からスタート。30ヶ国以上で実績を積み高品質な自動車部品の自社開発も手がけます。エンジンオイル・ブレーキパッド・オイルフィルター・エアフィルター等、こだわりのMADE IN JAPANを世界中へ届けています。