もくじ
外車オーナー必見!欧州車・ヨーロッパ車のエンジン寿命を延ばす具体的な方法
欧州車は私たち日本人からすると「高額で品質が良い」というイメージがありますよね。
さらにエンジン性能も優れていたり精密な技術によって支えられているなど良いイメージを持っている方が大半だと思います。有名どころで言えばメルセデスベンツやポルシェなど人によっては「価格が高すぎて手が出せない」と考えられている方も多いかもしれません。
しかし、どれだけ優れたエンジンだとしても長期間にわたって最高のパフォーマンスを維持するにはエンジン自体のケアが欠かせません。本記事では欧州車のエンジン寿命を延ばすために実践すべき具体的な方法をご紹介させていただきます。ぜひご参考くださいね。
走行距離ごとのオイル交換を守る
まずは基本でありながら最重要とも言える1つ「エンジンオイル」。エンジンオイルはエンジン寿命を左右する大切な要素ですよね。特に欧州車はオイルの質と交換するタイミングがエンジンの健康に影響するので定期的な交換は必須で整備を怠ると悪影響を及ぼします。
エンジンオイルの重要性について
エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすための「潤滑剤」です。わかりやすく言えば車本体のエンジン内部を潤滑させ、摩擦を減らして部品がすり減ることを防いでくれます。
オイルが劣化するとエンジンの内部にカーボンが蓄積されていくためパフォーマンスの低下へとつながります。特にエンジン周りの作りが精密で高性能とされる欧州車・ヨーロッパ車ではエンジンオイルの品質や交換頻度を守ることでエンジンを長く使うことができます。
オイル交換を行う時期の考え方
エンジンオイルを交換するタイミングについては厳密なルールが決まっているわけではなく各メーカーや車体の状態(中古車の度合いや走行距離)によって違うというのが基本です。
交換頻度
欧州車だからといった理由で規定の走行距離が決まっているわけではありません。しかし、エンジンオイル交換をせずオイルが汚れた状態で走行するとエンジン内部がスムーズに潤滑せずに部品同士をすり減らす確率も上がります。実際はこれまでどのようなペースでオイル交換をしているかや推奨されているペースもあるのであらかじめ確認しておきましょう。
オイルの種類
欧州車は「高品質なオイル」が推奨されていることが多いので品質を確認したり規格に誤りがないかチェックすることをおすすめいたします。特にACEA(欧州自動車メーカー協会)の規格に適合したエンジンオイルを選ぶことが重要です。なかには品質や規格も気にしないといった方もいらっしゃいますがルールや規格はなるべく守ることをおすすめいたします。
冷却システムを定期点検してオーバーヒートを防ぐ
エンジンは高温になればなるほど「オーバーヒート」を引き起こしやすくなります。
そしてオーバーヒートになるとエンジン部品に深刻なダメージを与えかねません。そのため冷却系統を定期的に点検しておくことでエンジンを適切な温度で動かすことが可能です。
冷却水の劣化と交換について
エンジンを冷却する水(ラジエター水/冷却水/クーラント液と呼ばれています)は時間と共に少しずつ劣化していきます。冷却水も消耗品なので冷却力は次第に落ちていきます。劣化したまま使い続けると冷却性能が低下しエンジンのオーバーヒート原因になるわけです。
冷却水は定期的にチェックして必要に応じて交換も行い最適な状態を保っておきましょう。
交換の目安
冷却水の交換は1年ごとに行うと安心です。走行距離で言えば「4万~6万kmごと」を目安にしておきましょう。車検で交換する人も多いですが基本はメーカー推奨に従ってください。
補充とチェック
冷却水の状態が不十分だとオーバーヒートの原因になります。定期的にチェックして必要に応じて補充。また、冷却水に異物や錆が混じっていないか念入りに確認しておきましょう。
急加速や急減速を避けてエンジンへの負担を減らす
過度な加速や急ブレーキはエンジンやトランスミッション内部に大きな負担をかけ、早期の故障を引き起こす原因になります。優しい運転を心がけてエンジン寿命を延ばしましょう。
エンジンをできるだけ優しく扱う
エンジンは人間の心臓のような存在です。そういった意味で言えばエンジンオイルは血液。繊細なパーツなので乱暴に扱っても良いものではなく慎重に扱う意識も必要です。
冷間時は無理をしない
エンジンが冷えた状態では急加速や高回転になるような運転は避けてゆっくりと温まる時間を与えることが重要です。エンジンが温まるまで急激な負荷をかけないようにしましょう。
エコ運転を実践する
アクセルを急激に踏み込まずにスムーズな加速を心がけてください。具体的にはアクセルは半分の踏み込みを基本としましょう。ハーフスロットルやハーフパーシャルと呼ばれます。信号待ちでの無駄なアイドリングやふかしを避けることもエンジンに優しい運転ですよね。
タイヤとサスペンションのチェックを怠らない
タイヤやサスペンションの状態が悪いとエンジンに負担がかかりやすいです。定期的に車体状態をチェックすることでエンジンへの負担を軽減し車のパフォーマンスを維持できます。
定期的なタイヤの空気圧チェック
タイヤの空気圧が低いとエンジン側が余分な力を使い燃費の悪化やエンジンへの負担を引き起こします。タイヤの空気圧は月に一度はチェックして適正な圧を保つようにしましょう。
空気圧チェック
タイヤの空気圧は定期的な確認が必須。車両に記載されている適正圧を守ってください。
サスペンションの状態確認
サスペンションの異常は車全体の走行性能にダイレクトに影響を与えるため、定期的にプロの整備士にチェックを依頼することが重要です。中古車両ではサスペンションのへたりからトラブルに発展する場合もあるので異音や揺れの収まり具合なども注意しておきましょう。
定期的に車両点検を受け不具合を早期に発見する
車も人間の体調管理と同じで早期発見がポイントになります。
定期的な点検で早期に問題を発見して、適切に修理することで「大きな故障」を防げます。特に精密なエンジンを持つ欧州車・ヨーロッパ車では信頼できるメカニックによる専門的なチェックが必要です。機械だから丈夫と決めつけずなるべく前倒しで対応してくださいね。
点検の具体的な内容について
下記では基本的な点検箇所についてまとめておきますね。
エンジン圧縮テスト
エンジン自体の圧縮状態を確認することで内部の摩耗や不具合を発見できます。
ベルトやホースの確認
エンジン周りのベルトやホース類の摩耗を確認し、亀裂や劣化がないか念入りにチェック。
電気系統の確認
各種センサー類や電子制御部分の動作確認を行い不具合が発生していないかを確認。
長距離走行でエンジン内部をリフレッシュ
都市部での短距離走行が中心になっているとエンジンが十分に温まらないことがあります。そういった環境の方であれば「定期的に高速道路を利用すること」でエンジン内部の汚れを除去できます。原理としてはエンジンが高温の状態で長時間運転することによってエンジンオイルやガソリンがより効率的に働きその結果として不純物が掃き出されやすくなります。
高速道路での運転がエンジンをリフレッシュ
先述した通り長距離走行ではエンジンが十分に温まるためエンジン内部のカーボンや汚れが自然に除去されます。エンジンを一定の速度で運転することによりエンジンの調子が整ってオーバーヒートやその他のトラブルを防げるといった特徴もあります。わかりやすく言えば短距離よりも長距離運転の方が車としては気持ちよく走ることができるということですね。
長距離走行の頻度
月に1回は高速道路で長距離走行を行いエンジン内部の汚れを排出しやすくしましょう。
高品質な燃料を選び、エンジン内部の汚れを防ぐ
低品質な燃料はエンジン内部にスラッジや汚れを溜めやすくエンジン性能を低下させます。そのため信頼できるガソリンスタンドで高品質な燃料を使用することが大切です。
高品質な燃料の選び方
ガソリンに水分やゴミといった不純物が混入する状況も考えられます。もし水分が混ざるとエンジン内で燃焼不良を起こし、エンジンの性能低下や故障の原因になりかねません。
エンジンに優しい燃料
一般的に高級車やスポーツカーでは「高品質なガソリン」を選ぶ必要があります。指定燃料を守るのは当然ですが高品質な燃料を選べばエンジン内部へのスラッジ蓄積を防げます。
ガソリンスタンドの選定
日本ではそれほど心配する必要もないかもしれませんが場合により地下タンクや給油設備が古く管理が不十分な場合もございます。なるべく信頼できるガソリンスタンドを利用し品質が保証された燃料を選ぶことを心がけてください。燃料もオイル同様にとても重要です。
まとめ
欧州車・ヨーロッパ車のエンジン寿命を延ばすためには、オイル交換や冷却水の管理・適切な運転方法を守ることは欠かせません。上記でご紹介した具体的なケアを実践することで、愛車のエンジンを長持ちさせより快適なドライビングを楽しむことができます。
定期的な点検とメンテナンスを怠らずこれからも愛車との時間を長く楽しんでくださいね。

日本発の中古車輸出企業からスタート。30ヶ国以上で実績を積み高品質な自動車部品の自社開発も手がけます。エンジンオイル・ブレーキパッド・オイルフィルター・エアフィルター等、こだわりのMADE IN JAPANを世界中へ届けています。